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豊田市役所そして・・・
2004年12月21日(火)
今のところ、就農候補地でもっとも有力なのは下山村だろう。
ここだったら自分自身も納得できるしパートナーもかろうじて了解している。
けれども下山村に絞って行動するにはもう少し時間がかかりそう。
というのも、豊田市の中山間地域や藤岡町なども就農候補地として挙げられるから、このへんをすっきりさせないと前に進めないのだ。
いろんなところに顔を出すのは悪いことではない、むしろふとした繋がりから新しいものが生まれるかもしれない。
いいことはあっても悪いことはなかろう。

足助町や下山村に行ったときと同様に、豊田加茂農林水産事務所に連絡をして豊田市役所と藤岡町役場にアポイントをとってもらった。
けれども残念なことに藤岡町はこの時点でアウト。
役場では空き農地や借家についての情報を把握していないという返事が返ってきたからだ。
これでも藤岡町役場に行っても何も進まない。
あっさりと藤岡町での就農は消えた。

豊田市についてはアポイントがとれたので12月21日に市役所の農林課へ赴いた。
まずはいつものように自分の経歴を話し、どんな農業をしていきたいのかを簡単に話す。
これまで何度となく話してきたことだからだいぶスムーズに舌が回るようになってきた。
そして今回は、市側の要望で営農計画を紙に書いてきてくれということだったのでそれを渡す。
耕地面積はどれほどを希望していて何を作付けるのか、収入はどれほどを見込んでいるのか、資金計画はどのようになっているか、機械・設備等はどんなものを揃える予定でいくらくらいの出費なのか。
そんなようなことをA4一枚にまとめたものだ。
そしてそれをもとに話をすすめていく。

ひととおり説明をして、農林課の担当者から返ってきたのは
計画が甘すぎる
ということだった。
たった8ヶ月間の研修でいったいどれほどの経験が身に付いたのか知らないが、実際に多品目栽培で産消提携している農家にもう一年くらいは研修に入った方がいいのではないか。
その計画では最初の数年は赤字経営だろうから、もっと手持ちの資金を用意しないとだめじゃないか。
このような計画ではうちとしては就農認定を出すのは難しいなぁ・・・。

と、けっこうグサグサと痛いところを指摘された。
経験の浅さや資金不足は自分でもわかっていること。
それを改めてつっつかれると心が痛い。

でも自分で分かっていながらそれでもなお就農しようとしているのは、いま持っている勢いで踏み切っていかないと新規就農なんてできないと感じているからだ。
新しいことをするには相当なエネルギーを使う。
エネルギー満タンの今でなければ新規就農のハードルは越えられない気がする。
資金が足りないからといって別の仕事をしていたら、数年後には就農する気をなくしているかもしれない。
農家研修に関してはたしかに栽培技術や経営について学ぶことは多いだろうが、自分の畑を持って実際に経験するのには敵わない。
わからないことはその都度、周りの人や先進農家に聞けばいい。
まあ何にせよ、豊田市役所では営農計画にダメだしをされたのは事実。
なかなか現実は厳しいのである。
確かに自分自身、栽培に関してどれほど計画通りに進められるのかわからないし、売り先についてもほとんど決まっていないと言ってよい状態だから、不安要素が多いことは感じている。
自分がそうなのだから周りからみればやっぱり不安なんだろうね。


そんなわけで豊田市役所ではさほど手応えなく交渉終了。
完全にではないが現豊田市での新規就農は途絶えた。
ということは流れからいって下山村だけが残ったことになるわけだ。
逆に言うと下山村でうまく農地や借家が見つからなければ就農の道は途絶えてしまうということ。
けっこう綱渡りだなぁ・・・。

と、豊田市役所を去ってから数時間後、下山村役場から電話がかかってきた。
・・・借りられるかもと言ってた借家だけどね・・・だめだった。
ガーーーーン!!
これはまずい、非常にまずい。
農地はなんとかなるかもしれないということだったけど、家が見つからないとしたら一体どうしたらいいんだ?
一瞬にして目の前が真っ暗になった。
どうしたらいい?・・・なにか打開策はないのか・・・。
うーーん、うーーーん。
突然のショックに思考回路がストップしてしまって何にも考えられなくなった。
30分ほどになった。

しばらくして落ち着いてきたところで状況を整理してみた。
足助町、下山村、豊田市と回ってみたところ、足助町と下山村では紹介できそうな農地があるとのことだった。
しかしパートナーとの話し合いで足助町よりも下山村に住みたいという結論が出ているから、就農候補地は下山村ということになる。
とすると下山村で農地と家を借りなければならないわけだが、予定していた借家が借りられなくなってしまって住むところが確保できない。
農地がうまく借りられたとすると、問題は住むところ。
下山村内に空き家がないとなれば村外に求めるしかない。
・・・豊田市内のアパートか。
アパートだと農機具は置けないし出荷作業のスペースも足りないかもしれない。
けれども他にうまい案が浮かんでこない。
下山村で空き家が見つかるまでの仮住まいなのだから多少の不便は覚悟せねばなるまい。
いつ空き家が見つかるのかわからないのに、いつまでも富山県で待っているわけにはいかないし、とりあえず豊田市内にアパートを借りて引っ越してこよう。
遠く(富山)で眺めていたんじゃ地元のことはわからん。
住んで地元の人たちと関わっていくことで何かが開けるかもしれんし。
よし、善は急げだ。


今回のまとめ
・藤岡町での就農は無理。
・豊田市での就農は今のところ無理っぽい。
・下山村での就農が有力だが、空き家が見つからない。
    →豊田市内でアパートを借りてとりあえずスタートする
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