松本自然農園
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柔らかすぎてごめんなさい越津ねぎ
ネギ
分類
ユリ科ユリ属
原産地
中国西部・中央アジア
越津ねぎは津島市越津町
特徴

江戸時代中期に葉ねぎと白ねぎを交配させて誕生したねぎで、当時は尾張藩主への献上品として珍重されていたらしい。愛知の伝統野菜。葉鞘部(緑の部分)も軟白部も両方とも美味しく食べられることがこのねぎの最大の特徴です。くにゃくにゃと柔らかくて一見頼りなさそうですが、硬いはずの葉鞘部まで笑顔で食べられるのは実は頼りがいのある証拠。
愛知県で誕生した品種だけあって気候的に栽培しやすく、愛知県民に受け入れられやすいので重宝しています。


栄養

ビタミンA、C、カルシウム、βカロチンなどが含まれています。葉ねぎと白ねぎでは栄養の含有量が違い、緑色の葉ねぎの方が太陽にあたって育った分、栄養豊富なようです。ツンとするネギ独特の香りのもとはアリシン。血行をよくし、疲労物質である乳酸を分解する作用があるので、肩こりや疲労回復にも効きます。


料理

香りは白ねぎに近いものがありますが、軟白部は水分が多く、白ねぎより柔らかく甘味があります。また、生で食べた時のツンとくる辛味が少なく、マイルドな味わいです。葉鞘部も白ねぎより柔らかですが、さすがに葉ねぎには負けます。寒くなり霜にあたると甘味と柔らかさが増してさらに美味しくなる、というのは他のねぎと共通した性質。


いつ食べられるの?

11月〜翌年3月くらいまで。


その他

昔から、関東では主に白い部分を食べる根深ねぎが栽培され、関西では緑の葉の先端部まで食べられる柔らかい葉ねぎが栽培されていました。両者の中間に位置する愛知県では、中間の性質を持つねぎが古くより栽培されています。