有機野菜や無農薬野菜はどこで買うべきか その6 透明性

どこで買うべきかシリーズの6回目です。
今回は透明性について書いていきます。

前回までの記事
有機野菜や無農薬野菜はどこで買うべきか その1
有機野菜や無農薬野菜はどこで買うべきか その2 安全性 
有機野菜や無農薬野菜はどこで買うべきか その3 価格
有機野菜や無農薬野菜はどこで買うべきか その4 鮮度
有機野菜や無農薬野菜はどこで買うべきか その5 品質

無農薬の野菜を買いたい、有機野菜を食べたい、という人たちがなぜそのような野菜を求めるのかといえば、さまざまな理由はあるでしょうけどおそらく多く人が食の安全に対して不安があるからでしょう。
食の安全もしくは不安というと、食中毒の問題や食品添加物の危険性、遺伝子組み換え食品への警戒、牛肉BSE問題、最近では放射性物質の問題。
そして野菜に関していえば、農薬に対しての激しい警戒感が食の安全をおびやかすものになっています。
農薬の安全性についてはこのシリーズの2回目で触れているのでそちらを読んでいただくとして、そもそもなんでこんなに食品に対する不安感、不信感が広がっているかといえば
透明性
が著しく欠けてしまったことが大きいと思います。

その人参は、誰がどのように育てて、どこをどのように運ばれて、どういう品質管理がされてお店の店頭に並んでいるのか。
これがわからないから不安になるんです。
農薬を使っている使っていないとかじゃなくて、素性が知れないから
もしかして危険な農薬がかかっているのでは?
農家さんはちゃんと基準を守って農薬を使っているのだろうか?
長距離輸送のときに保存を良くするためになにかかけてないだろうか(ポストハーベスト)?
切り口が汚いと売れないからバックヤードで消毒液に浸けて店頭に並べているんじゃないか?
と色々な心配をしてしまいます。
実際はどうなんだとか、本当に安全性が保障されてるのかとか、そんなのは全て知りたいと思ってもほとんど不可能ですし、それを調べようとすれば労力はとんでもないことになります。

このシリーズの2回目でも書きましたが、基準を設けて安全を担保してくれている国を信じるのか、それとも時間をかけて調べたうえで選択・判断する自分を信じるのか、結局のところ
あなたは何を信じますか
という話なんですね。

そこには透明性が大きく関わってきます。
あなたが信じられるものがあれば、信じられる人がいれば、そこに安全をゆだねることができるからです。
信頼できる会社・業者がやっていることだから任せておこう。
あの人が言っているんだから大丈夫。
そう思えるためには、その会社や人を知る必要がありますし、知る機会が必要になります。
知ろうと思ったときに情報を提供してくれる、もしくは日ごろからオープンに手の内をさらけ出している、そんなところからであれば安心して商品を買うことができるのではないかと思います。

このことをふまえて表を見てみましょう。
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農家と直接契約を結んで生産者を抱え込んでいるような大手宅配業者であれば、その業者の基準や規格に沿ったものが手に入るので、その業者は信頼するに値するかどうかという点をクリアできるなら多少の安心は得られるかと思います。
同じような意味合いで有機JASの野菜は、国の基準やJASの検査体制が信頼できるなら安心につながると言えるかもしれません。
が、どちらも透明性という観点からみれば、やはり不十分というか物足りない印象があります。
それは生産者と消費者との間に、農産物を集荷して、梱包・配送するなどいくつもの業者が入ってしまうからかもしれません。

それに対して、地域の直売所や朝市、無農薬栽培農家は、食べてくれる消費者に対して農家本人が直接手渡しで野菜を売ることすらあります。
もちろん、ヤマト運輸や佐川急便のような宅配業者が配送を行う場合もありますし、JAなどの直売所では農家は商品を陳列するだけで顔見せをしない場合も多いです。diary150705-02

↑↑↑こんな顔出しで安心できますか?↑↑↑
野菜を並べて顔と名前があるだけの商品、顔の見える関係とかいう言葉が流行った時期もありましたが、ただ顔を出すだけではほとんど意味がないことはみなさん承知の事実でしょう。
その人がどんな考え方をもっていて、どんな想いをこめて野菜を育てているのか。
そういうところまで分かってはじめて、安心して野菜を口に運べるんだと思います。

だから僕は、ホームページをつくって考えていることをぶちまけて、直接会えないような遠くから買っていただいているお客さんにもなるべく生産者のことが分かってもらえるようにしているんです。
そして、無農薬栽培で野菜セットを販売している農家にはそういう人が多くいます。
松本自然農園の松本直之の考え方に共感できない人もおそらくたくさんいるでしょうから、全国に散らばっている多くの志ある農家にアクセスして、自分にあった農家を見つけ出してください。

最後に、安心もしくは透明性という点でいえば最強なのは
知識をもったうえで自分で育てること
これです。
つまり、みなさん家庭菜園をやりましょう。
ということです。

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