有機野菜や無農薬野菜はどこで買うべきか その3 価格

いわゆる有機野菜や無農薬野菜というのは世間では高級品のイメージがついています。
そして実際に高価なことが多いんですが、なぜ高価なのかということも含めて購入先によってどれくらい価格差が生まれるのかについて触れていきたいと思います。

今回は表のなかの価格について書いていきます。
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そもそも無農薬野菜・有機野菜はどうして高くなってしまうのか、という話を先にする必要があります。
市場に出回っている一般的な野菜と、農薬を使わないで栽培されたいわゆる無農薬野菜、この2つを比べたときに最も大きく価格に影響しているのが労働コストです。
どんどん勢いよく伸びてくる草をなんとかしたいと思ったら、ふつうは除草剤をささーっと散布しておくと抑えることができます。
それができない、つまり無農薬であった場合はせっせと草を刈ったり削ったり人力でなんとかしなければいけません。
人力=労働コストですから、生えてくる草をどうするかということで仕事が増えてしまいます。

ほかにもあります。
病気が出たらどうするか。
広がらないうちに農薬で病気を抑えることができます、もしくは病気が出ないように予防目的で農薬を散布しておくことができます。
無農薬ではこれができません。
病気が出ないように野菜を育てる、土をいい状態に保つ、という根本的なアプローチをしていくしかありません。
病気にかかったらおしまい、に近いレベルです。
収穫量が減る、つまり手をかけた分すべてが報われるわけではないというリスクにさらされます。
これは結局のところ価格に跳ね返ってしまう要因のひとつです。
(酢やニンニク、トウガラシ、牛乳などを農薬の代わりに使う人もいますが、それだったら安全性に関して試験・検査されている農薬を使ったほうがよほど安全だと個人的には感じます)

そのほか虫に葉や実を食べられてしまうというリスクもあったりして、このときは防虫のためにあの手この手でなんとか対策するんですが、やっぱり農薬による効果には足元にも及びません。
とにかく農薬を使うことで労働コストを削減したり収穫量を安定させるメリットは計り知れないものがあります。

ただし病気や虫害の問題は、無農薬であっても農家自身が栽培の技術レベルを上げていくことである程度は解消されてくるので、実際に価格に跳ね返ってくるのは草取りに代表される労働コストの増大だろうと思います。

というわけで、同じ野菜をつくるなら単純に人件費がかさむのが有機栽培、ということが言えます。
 

労働コスト以外には流通経路による差もある

さて、前ふりが長くなってしまいましたが価格についてスーパーの野菜を基準に考えると、それ以外の購入先では単純に価格は高くなってしまいます。
よってスーパーの有機JAS、自然食品店、大手宅配業者などは△の評価です。

無農薬栽培農家の評価を△ではなく○にしたのは、流通の経路が違うことによる価格の低下が理由です。
自然食品店は農家から直接仕入れることもありますが、基本的に野菜の流通というのは
生産者(農家)→出荷団体(農協など)→卸売市場→小売業者(スーパーなど)
の経路をとおして消費者に届けられます。
このように生産者から消費者に届けられるまでにいくつかの業者を仲介することになり、仲介されるたびに手数料が価格に上乗せされてしまうんです。

無農薬栽培農家の多くは消費者に直接お届けするような形態をとっているため、直接販売している農家なら△ではなく○かなと評価してみました。
まあ、実際に安いかどうかはなんとも言えなくて、仲介業者がやっている流通や販売に関わる業務も農家自身が手がけることで利益を増やしているという側面がありますけどね。

最後に地域の直売所や朝市の評価が◎なのは、無農薬がどうこうという話ではなく、儲ける必要がない家庭菜園的農家も出品することが多いため低価格競争にさらされることが増える、ということが要因です。

まとめると、一般的な野菜と無農薬の野菜には間違いなく価格差はあるが、流通経路の違いにより個人の無農薬栽培農家から購入するときは価格が抑えられる(可能性がある)。
地域の直売所や朝市は価格競争が原因で低価格になりやすい。
という感じでしょうか。

 

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