農家ブログから相性のいい農家を見つける方法

農家ブログを見たことがあるでしょうか。
農家が日々起こったことをインターネット上でブログを使って発信している、アレです。
栽培についてやたら熱く語っていたり。
農業を始めるまでの苦難の道のりを詳しく書いていたり。
この野菜がいま病気だととか、この野菜がたくさん採れてますとか。
自分の畑でとれた野菜を、料理している様子とか。
子供たちが元気に育っている様子とか。

とにかくいろんな情報を発信しています。
毎日更新されていたり、月に一回だったり更新頻度はそれぞれ違うけど、たいていの農家ブログでは日常を伝えています。
農家の暮らしをリアルタイムに発信している農家もいるくらいですし、facebookやtwitterなどはその典型でしょう。

なぜ農家は日記を書くんでしょうか。
なぜ畑仕事で忙しいにもかかわらずブログを更新し続けるんでしょうか。
そして。
こういうブログからみなさんは何を得たらいいのでしょうか。
農家から直接野菜を買いたいと思ったときに、情報発信をしているブログを見てどの農家から買おうか判断することもありますよね?
その際に、どうブログを見たらいいのか。
農家ブログの致命的な欠陥にふれながら、ブログから農家を探すコツについて書いていきます。
ぜひ最後までご覧ください。

 

自己満足か、さみしいか

なぜ畑仕事で忙しいにもかかわらずブログを書くんでしょうか。
その理由はふたつあります。
ひとつは。
たんなる自己満足。
作業記録的に日記をつけているだけ、周りの農家もやっているから自分もやっている、といったブログを見る人のことを意識していないブログがあります。
この場合は、インターネットで発信することが世界中の人に見られるとは思っていません(ネットの怖さを分かっていないトンデモ事例ですが)。

もうひとつは。
たんなるさみしがりや。
基本的に農家は、畑に出て仕事をしていることが多いです。
夫婦でやっていたり従業員を雇っていたりすることもありますし、営業や配達で誰かと会うことももちろんありますが、人と接する機会はそれほど多くありません。
だから。
孤独感があります。
自分はがんばってるんだよ~と誰かに知ってほしいと思っています。
さみしいからブログなどで情報発信をして、反応を待っているんです。

 

専門用語を使っているブログは消費者を見ていない

専門用語

職業柄というか、同業者としていろんな農家のブログを見る機会があります。
多くの農家ブログを見て感じるのは、そこに書かれている情報が必ずしもみなさんのためになっていないということ。
有機野菜が欲しいなぁとか、安全なものを手に入れたいなぁとか、この農家は安全性についてどこまで追及してくれているんだろうかとか。
そんな悩みを解決してくれるブログは、それほど多くありません。
というかほとんどないように思います。

残念なことに。
消費者であるみなさんに向かって書いているブログが少ないんです。

なぜかというと。

もし消費者であるみなさんに向かって書いているなら、
播種(はしゅ)
定植(ていしょく)

といった専門用語をブログのなかで使うことはありません。
一般的になじみのない播種や定植という単語をつかってブログを書くということは、消費者を意識して書いていないということだからです。
播種ってふだん目にしませんよね?
ごく一般的な生活者の目線でいえば、播種ではなく種まきでしょう。
定植ではなく苗を植える、ですよ。


でも多くの農家ブログは、専門用語をふつうに並べて日記を書いています。
これはつまり。
同業者との交流や情報交換を目的としているか。
自分への忘備録か。
そんなところじゃないかと思います。

 

情報発信が多い農家は勉強熱心

書籍の積み上げ

でもこれは許してあげてください。
農家は、よりよいものを栽培することに日常のすべてを捧げ、多くの時間を使い、頭のなかはいつも農業のことでいっぱいになっています。
24時間いつも栽培のことばかりを考えています。
よくいえば職人、悪くいえば栽培馬鹿。

こうして頭から煙が出るほど考えている農家は。
脳ミソがパンクしないように、取り入れた知識や経験はどんどん吐き出していく必要に迫られます。
その吐き出す先が、ブログでありfacebookやtwitterなんです。
ブログは脳内整理の場所。
ブログにふだん考えていることを書いて脳内をすっきりさせ、新しい情報が入ってきても吸収できるようにしておくんです。
明日につなげていく、ということ。

そこには消費者のための情報発信、といった発想はありません。
どんどん入ってくる情報を整理していくことに手一杯だからです。


このことからひとつ言えるのは。
ブログで発信する情報が多い農家は、ふだんから勉強し、考えて、実践しているということ。
取り入れる情報量が多いから、吐き出す量も多いんです。
月に一回しかブログを更新しないような農家もいれば、毎日なにかしらの記事をブログに書き続けている農家もいますが、更新頻度が高い農家ほどたくさんの知識や経験をもっていると言っていいのかもしれません。
だって吐き出さないとパンクするんですから。

 


惹きつけられる何かをブログのなかから感じてみる

あなたがもし。
安全性にこだわったり、味にこだわったり、野菜を食べることになにか特別な想いを持っているなら。
その想いを受け止めてくれる農家を探すべきです。
つまりは、共感できるような内容の日記を書いている農家を探すということです。

たとえ自己満足のための日記が書かれていたとしても、たとえ人恋しくてさみしさを紛らわすための日記だったとしても、そこに書かれている内容が共感できるとか惹き付けられる何かを感じることもあるはずです。
文章のなかに人柄がにじみでているのを感じるはずです。

専門用語でちんぷんかんぷんだったとしても。
読んでいてなんとなく温かい気持ちになるとか、思わず最後まで読みふけってしまうとか。
惹かれてしまうブログってあると思います。
もしそんなブログを見つけたら。
あなたにとってその農家は相性がいいのかもしれませんよ。


農業は職人気質の人が多い世界です。
誰に向けて書いてるのかを意識せずに、ひたすら日記をつづっている農家が多い世界です。
そのへんは。
そういうものだと割り切ってもらって、専門用語ばかりの日記を見たときには
あーいろいろこだわってるのね、ハイハイ。
と親心でみてみると、ちょっと農家の思考が理解できるようになります。
内容というよりは雰囲気、その農家がブログを通して醸し出している人柄を感じることがもっとも大事なのではないかと思います。

参考になれば幸いです。

 

 

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